帯揚の愉しみ■ □■スカーフが強い味方■□■帯揚げや帯締めは、ちょっとの分量しか見せないのに、着物姿を生き生きとも、もっさりともさせてしまう、侮れない小物です。私は縮緬の感触が好きで、結構なんでも縮緬の帯揚げをあわせてしまうので、コレクション、といっても過言ではないくらい、いろんな色の無地を揃えました(バーゲンの時にですけど)。日本の色って、どうしてこんなに微妙で、繊細なんだろう…と、うっとり眺めてしまうこともあります。 でも、時にははっきりくっきりした色目を使いたいときもあるもんです。下品になるとイヤだし…という時の味方がスカーフ。お気に入りのを、一度帯揚げにお試しあれ! 地味にまとめたとき、胸元にパキッ! とした色を持ってくると、背筋が伸びて、元気になりますよ。 風呂敷も、帯揚げになるアイテムの一つです。半分に切って、端を縫い合わせるだけ(半衿のページを参照してね…というほど、参考にもならないケド)。あまり大柄な物より、小柄で試すのがお奨めです。半衿同様、見える分量の少ないものですからね。 何でも「揃えなくっちゃ」「買わなくっちゃ」と思うと、大変です。お手持ちの物でやりくりする工夫、楽しいですよ。 (画像)納戸地に黒引きの鮫小紋の上に置いたスカーフ。右上から、緑の豹柄、白地に豹、オレンジ地に花柄、紫地に花柄。 |